『世界から猫が消えたなら』
こんにちは!
勤労奨学生ののんたんです。
今回紹介するのは、何気ない日々の中にあふれる
「大切な存在」に気づかせてくれる本です。
余命いくばくと告げられた「僕」は、
自分の姿をした陽気な悪魔と出会います。
アロハシャツを着た悪魔はこんなことを言いました。
「「僕」は明日死んでしまう。
世界から何かひとつを消すたびに
1日寿命を延ばす権利を与える。」
それから1週間、毎日世界から何かがひとつずつ
消えていきます。電話や映画、時計、猫、そして自分。
なくなってから気づく大切なもの。
そして大切な人とのつながり。
「僕」が「大切な存在」に気づきはじめ、
少しずつ前に進み出します。
ストーリーの途中では、悪魔の魔法により「僕」と一緒に暮らす
猫の「キャベツ」が人間の言葉で話すようになります。
言葉が通じるようになると、「僕」は「キャベツ」に自分の
気持ちを勘違いしていると怒られてしまいます。
私はこのとき、はっとしました。
いつも一緒にいる家族さえも、
きちんと伝わっていないことがあるかもしれない。
ちゃんと話をすること、相手に自分の想いを
伝えることの大切さを感じました。
初めての方はもちろん、今までに読んだことがある方にもおすすめです。
この本を読んだなら、きっと「大切な存在」が
心に浮かんでくるでしょう。
読むたびに変わっていくものもあれば、
ずっと変わらないものもあるかもしれませんね。
そんなことを楽しみながら読んでみてはいかがでしょうか。
『世界から猫が消えたなら』
出版社: マガジンハウス
著者: 川村元気
出版年: 2012年10月
配架場所: 日野図書館 自動化書庫
請求記号: 913.6||Ka95
勤労奨学生*のんたん(教育学部4年)
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