企画展「小泉八雲」 『骨董』のお話
こんにちは、明星ギャラリー学芸員のHです。
今回も企画展「小泉八雲」をご紹介します。
9編の再話と11編の随筆からなる『骨董』は、1902年に出版されました。
今回はこの本に収録された「草ひばり」を紹介します。
「草ひばり」は、八雲が飼っていた草ひばりという虫を巡る随筆です。
晩年に書かれた随筆の傑作のひとつとも言われ、
八雲の死生観や人生観が感じ取れる作品です。
草ひばり(草雲雀)はコオロギの一種で、夏に見られる虫です。
雄は高く美しい声で鳴き、「ひばり」の名が付く通り、その鳴き声は鳥のひばりにも例えられます。
この草ひばりの声を、八雲は作中でこのように述べています。
「ところが、このかあいらしい歌は、じつは恋の歌なのである。
まだ見もやらず知りもせぬものを恋い慕う、そこはかとない恋の歌なのだ。」
(小泉八雲『怪談・骨董他』平井呈一訳、恒文社、1993年第二版、pp.156-157)
八雲はこの草ひばりの雌を求める鳴き声を毎晩聞いてるうちに
気がとがめられている気がするようになり、
終いには良心の呵責に苛まれるようになってしまいました。
草ひばりに雌をあてがうと鳴かなくなるという言い伝えがありましたが、八雲は雌を買いに行きます。しかし、その時はもう10月になり、草ひばりはみんな死んでしまったはずだと
虫売りに笑われてしまいました。
その翌月、草ひばりは死んでしまいました。
女中が不注意で餌を与え忘れてしまったのです。
この時、草ひばりを日々見つめ、その草ひばりの声からその願望について考え続けたことにより
愛着の念が生まれてることに八雲は気づきます。
「その、たかがちいぽけな生きものが、ふっと消えてなくなってしまったということが、
まさかこんなにまでと思うほど、わたくしの心を痛めるのである。」
(同書、p.160)
つい最近まで草ひばりの歌が響いていた書斎に一人佇み、
八雲はその小さな魂に自らの魂を重ね合わせたのでした。
「草ひばり」の挿絵。骨董の挿絵は朱色のインクで刷られました。
(部分)右上には草ひばりの姿が。
今年の冬は、賑やかなことをするのが難しくなってしまいました。
しかし、こうした時にこそゆったりと構えて、
八雲の静謐な作品に触れてみるのもいいかもしれません。
展示風景
左の展示ケース左の本が『骨董』
(明星ギャラリー・H)
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、企画展「小泉八雲」については、
休止しております。
再開する際には、図書館オリジナルサイトにてお知らせします。
※展示品はページ替えを行っております。
時期により、本ブログにて紹介しているページと
異なるページを展示している場合があります。
2020年12月おすすめの文芸書
2020年12月おすすめの文芸書をご紹介します。
各資料の黒太字部分をクリックすると、
図書館所蔵情報の詳細をご覧いただけます。
『この本を盗む者は 』
出版者:KADOKAWA
著者名:深緑野分
発行年:2020年10月
配架場所:日野図書館 (2F);育星会コーナー
請求記号:913.6||F72
『ザリガニの鳴くところ 』
出版者:早川書房
著者名:ディーリア・オーエンズ著, 友廣純訳
発行年:2020年3月
配架場所:日野図書館 (2F);育星会コーナー
請求記号:933.7||O93
『日没 』
出版者:岩波書店
著者名:桐野夏生
発行年:2020年9月
配架場所:日野図書館 (2F);育星会コーナー
請求記号:913.6||Ki54
『言語の七番目の機能 』
出版者:東京創元社
著者名:ローラン・ビネ著, 高橋啓訳
発行年:2020年9月
配架場所:日野図書館 (2F);育星会コーナー
請求記号:953.7||B44
『滅びの前のシャングリラ 』
出版者:中央公論新社
著者名:凪良ゆう
発行年:2020年10月
配架場所:日野図書館 (2F);育星会コーナー
請求記号:913.6||N26
『 始まりの木』
出版者:小学館
著者名:夏川草介
発行年:2020年9月
配架場所:日野図書館 (2F);育星会コーナー
請求記号:913.6||N58
※書影の掲載には紀伊国屋書店様のご協力を得ています。
建築の技術と心を知る55冊(スターブックス シリーズpart.4第2版3刷)
明星大学図書館「スターブックス」シリーズpart.4第2版3刷
理工学部建築学系推薦!
建築の技術と心を知る55冊
(資料タイトルをクリックすると明星大学図書館蔵書検索(OPAC)画面へ移動します。)
『日本の建築 -歴史と伝統』
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日本建築史の泰斗が、時代の経済状況・社会制度から人々の生活・考え方までを考慮しつつ、歴史的建築を論じた、生き生きとした日本文化論。 (推薦:加藤隆久) |
『環境デザイン講義』
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「光」「熱」「水」「風」「音」―我々をとり巻く空気環境や設備環境について人間の身体経験や感性の側からとらえなおす。 (推薦:齋藤哲也) |
『街並みの美学』正,続
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人間のための美しい街並みをつくる創造的手法を具体的に提案した街並みづくりの基本文献。 |
街並みは歴史、風土そして人々の空間認識などで形作られる。この本は世界の街並みを比べ、街並みを良くする工夫などがわかりやすく説明されている。初版から37年だが内容は全く古びず、評価は確立され、建築を学ぶ学生だけでなく建築やまちに興味のあるすべての人に勧められる名著である。 (推薦文:加藤隆久) |
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『人はなぜ建てるのか』
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[目次] かたちといのち 1: 建築家の仕事を問い直す 2: 人を育てる空間 3: 共同体の空間 4: 風景を旅する 5: 持続する建築と都市 6: 森に還ろう |
真の教育者であり建築家である香山壽夫が語りかける。筆者は人間社会そして自然の諸相に関わる建築を通しての思考を「人はなぜ建てるのか」という問いとして収斂している。「建築とは今ここにいる私と誰かを共にひとつに包むことである」というように平易な言葉を使いながら本質と核心に迫ってくる。建築をつくる者、建築を教える者、そして建築を学ぶ者にとって精神的な基盤となる書である。 (推薦文:村上晶子) |
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『カテドラルを建てた人びと』
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フランスのカテドラルをつくった建設者たちの物語。そして中世の建築家の姿と社会背景を浮き彫りにした総合書。 (推薦:村上晶子) |
『代謝建築論 -か・かた・かたち』
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[目次] 1:デザインの方法論 2:伝統について 3:目に見えるものの秩序 4:目に見えないものの秩序 5:建築は代謝する環境の装置である 6:建築家と思想 (推薦:村上晶子) |
『空間に恋して -象設計集団のいろはカルタ』
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沖縄の衝撃、十勝の日常、台湾の持続。象設計集団33年の全容。 (推薦:村上晶子) |
『集落の教え100』
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建築家原広司が、そのライフワークである世界の集落調査をとおして受けた空間デザインに関する教え100フレーズ (推薦:村上晶子) |
『かたちのデータファイル -デザインにおける発想の道具箱』
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人間-環境系に関する「かたち」のデータと資料がまとめられた一冊。 |
Ⅰかたちのことば/Ⅱかたちの知覚/Ⅲかたちの技術/Ⅳかたちの幾何学 デザインを志向する者にとっての実践の書として必携といえるものである。全体は4章で構成される。初めの2章はかたちに関する古典的な解釈や知覚・認知に関する諸理論を中心とした資料を整理・編集されたものである。第3章は設計の道具となる尺度についてかたちの技術として収集されている。古典的な理論でもあるが、日本と西洋のかたちの規範の再やかたちをつくるための人間の歴史そのものが感じられる。最後の章では建築形態に現れる「美しいかたち」の幾何学的性質とその応用によって数学的に解説され、まさに発想の道具箱となるものである。 (推薦文:村上晶子) |
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『それでも建てたい家』
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新築、改築、増築、改装。マンションや建て売りの選択。さて、何から考え始めたらよいのでしょうか。書斎は必要か、リビング・ルームは不要か…。いかに住むかを追求し続けてきた住宅建築家が、その設計思想とアイデア、職人や資材の事など、家づくりの基本と応用を伝授します。 (推薦:村上晶子) |
『都市のイメージ』
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イメージアビリティという独自の概念を半世紀前に提唱し、都市デザインの世界に新風を吹き込んだ書。美しく、楽しい、喜びある都市の姿とは。都市に暮らす人びとの視覚・心理・行動様式に着目し、豊かな生活拠点を築くためのデザイン原理を考究する。読み継がれる名著。 (推薦:村上晶子) |
『パタン・ランゲージ ―町・建物・施工』
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建築と計画にたいするまったく新しい取り組み方を述べるシリーズのうちの第2部にあたる。 原著 (OxfordUniversity Press, 1977) の全訳。 (推薦:村上晶子) |
『かくれた次元』
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『沈黙のことば』を著した人類学者ホールの第二の書。空間の利用が文化によっていかに影響されるかについて独自の見解を述べる。 (推薦:村上晶子) |
『建築と庭 -西澤文隆「実測図」集』
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西沢文隆(にしざわ-ふみたか): 昭和時代の建築家。大正4年生まれ。庭や古建築の実測と日本の風土にあったコートハウス(中庭型住宅)で注目された。 (推薦:村上晶子) |
『らくらく図解アンケート分析教室』
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第1部 基礎編 第2部 解析手法編 第3部 実践編 (推薦:村上晶子) |
『火山のふもとで』
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松家仁之デビュー長編小説。国立現代図書館設計コンペの闘いと若き建築家のひそやかな恋を、軽井沢の山荘に流れる幾層もの時間が包みこむ。 (推薦:齋藤哲也) |
『建築への思索 -場所を紡ぐ』
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建築原論。 1 場所の素景 2 場所の生成 3 場所の骨格 4 場所を紡ぐ (推薦:齋藤哲也) |
『デザインのデザイン』
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MUJIブランドの国際的成功の立役者でもあるデザイナー原研哉の著書。 アジア各国語版をはじめ多言語に翻訳されている。 |
少しでもデザインに関心のある人は興味深く読めるでしょう。「デザインをする」とは何かを知ることができます。読了し、自分の身のまわりにあるモノの見方や感じ方が変われば、それがデザインの入口です。 (推薦文:齋藤哲也) |
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『海の都の物語 -ヴェネツィア共和国の一千年』
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葦におおわれた潟に建国され、一千年にわたりその自由と独立を守り続けたヴェネツィア共和国の壮大な興亡史。 (推薦:加藤隆久) |
『木に学べ -法隆寺・薬師寺の美』
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法隆寺金堂の大修理、法輪寺三重塔、薬師寺金堂や西塔などの復元を果たした最後の宮大工棟梁・西岡常一氏が語り下ろしたベストセラー。 (推薦:齋藤哲也) |
『建築とは何か -藤森照信の言葉』
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藤森照信(ふじもりてるのぶ): 建築家としても活躍する建築史家。触覚を強く刺激する独自のデザインで注目される。 (推薦:齋藤哲也) |
『建築の大転換』
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いま日本に必要な建築とはなにか。3・11からの復興、エネルギーの存在論、コミュニティの再生、都市と地方の新たな関係、自然と人工のつながり―。 (推薦:齋藤哲也) |
『建築20世紀』part1,part2
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PART 1 : 1991年1月臨時増刊 創刊65周年記念号 PART 2 : 1991年6月臨時増刊 創刊65周年記念号 |
20世紀の世界および日本の建築を、約850掲載している。写真・解説ともに充実しており、近現代建築の全体像をつかむことができる。大変わかりやすく、楽しく学べる本である。 (推薦文:高橋彰子) |
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『アースダイバー』
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縄文地図を片手に、東京の風景が一変する散歩の革命へ。見たこともない、野生の東京が立ち上がる。誰も書かなかった東京創世記。 (推薦:齋藤哲也) |
『日本の建築空間』
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飛鳥時代から21世紀まで、「空間」という視点で選んだ100の日本建築を、写真を中心に紹介。 (推薦:高橋彰子) |
『日本の風景・西欧の景観 -そして造景の時代』
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主体―客体2元論たる近代景観論の解体を論じ、ポスト・モダンの風景=〈造景の時代〉を予見する。 (推薦:齋藤哲也) |
『地域社会圏モデル』
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建築のちから〈03〉 「国家と個人のあいだを構想せよ。」 (推薦:齋藤哲也) |
『設計のための建築環境学 -みつける・つくるバイオクライマティックデザイン』
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1章 目でみる建築環境 2章 みつける・つくる建築環境 3章 バイオクライマテックデザインの系譜 |
昨今のエネルギー事情を踏まえると、できるだけ少ないエネルギーで快適に暮らすことのできる住宅を設計することが必要である。本書は、光・熱・空気といった環境要素の原理を学び、建築設計や生活に活かす方法にフォーカスし、解り易く解説している。 (推薦文:小笠原岳) |
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『沈黙の春』
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自然を破壊し人体を蝕む化学薬品。その乱用の恐ろしさを最初に告発し、生涯をかけて闘ったR・カーソン。歴史を変えた20世紀のベストセラー。 (推薦:小笠原岳) |
『自然共生建築を求めて』
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エネルギー問題や環境問題を背景として、建築環境を調整する技術とは何か。いま現在の著者が考える答えを記した書。 (推薦:小笠原岳) |
『建物はどのように働いているか』
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建物の働きと仕組みに関する広範なことがらを一巻にまとめた本。 建築には、時間・空間・スタイルを超越した理法が存在する。 (推薦:高橋彰子) |
『コミュニティデザイン -人がつながるしくみをつくる』
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モノを使う人達のつながり=コミュニティのデザインを切り開いた著者による、社会の課題を解決するしくみづくり。 (推薦:高橋彰子) |
『構造と感性 -構造デザインの原理と手法』
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スペースフレーム、空気膜構造、吊り構造、パンタドーム構法、木と鉄のハイブリッド構造。斬新な構造を常に追求してきた川口衞の集大成。 |
我が国を代表する構造家の一人、川口衞先生の集大成。日本建築学会大賞受賞記念出版。構造デザインは全人格的な自由な発想に基づくという川口衞先生の様々な実例を豊富な図・写真で解説。スペースフレーム、空気膜構造、吊り構造など構造デザインの自由さ、多様さ、楽しさを感じてほしい。 (推薦文:立道郁生) |
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『新しい建築のみかた』
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古今東西のアーキニアリング・デザインの世界 ――イメージとテクノロジーの交差点を描き出す。 (推薦:立道郁生) |
『力学・素材・構造デザイン』
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第1章 素材と空間構造デザイン, 第2章 構造デザインにおけるスケールの概要, 第3章 空間構造における力の流れと、支え方のデザイン, ・・・全11章。 (推薦:立道郁生) |
『宮脇檀の住宅設計テキスト』
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宮脇檀と研究室が、20年の設計の軌跡をまとめ、住宅設計は、いかに進めるべきか?いま住宅に何が求められているか?住まいの考え方、手法、技術、ディテールのすべてを公開。 (推薦:高橋彰子) |
『空間のエコロジー -空間の認知とイメージ』
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動物や人間と空間・環境の間にある、巧みな仕組みや不思議な関係を、生態学(エコロジー)的視点から解きあかす。 (推薦:高橋彰子) |
『地球のしくみ』
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第1章 プレートとプルームのテクトニクス, 第2章 地球の歴史, 第3章 マグマと火山, 第4章 断層と地震, 第5章 岩石と地球の調べ方, 第6章 地球表面から宇宙まで, 第7章 地球の楽しみ方 |
地球46億年の歴史がカラー図解を用いてわかりやすく述べられている。大陸や海洋の形成、生物の誕生と進化、火山や地震活動のしくみが項目毎に解説されており、読者は興味のある項目から読み進めればよい。地球の歴史やスケールに対して我々人類や人工構造物がいかにちっぽけなものかが思い知らされ、小さくまとまった価値観を見直す良い機会にもなる。 (推薦文:年縄巧) |
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『地震と防災 -“揺れ”の解明から耐震設計まで』
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最新の研究成果とそこに至る歴史をひもとき、地震を理解するための基礎知識と、予測や耐震設計など地震対策の現状について平易に解説する。 (推薦:年縄巧) |
『大地動乱の時代 -地震学者は警告する』
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小田原地震が七十年ごとに発生することを明らかにした地震学者がその根拠を明快に説き、東京一極集中の大規模開発に警鐘を鳴らす。 (推薦:年縄巧) |
『インテリアと日本人』
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わが国を代表するインテリアデザイナーが、創作の実際に則して「日本的空間」の特質を解きあかす。 (推薦:高橋彰子) |
『西洋建築史図集』
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古代、初期キリスト教・ビザンチン・イスラム、中世、近世、それぞれの著名な建造物を図版で辿る。個々の建造物と建築家に関するデータ・解説を付す。 (推薦:高橋彰子) |
『土質力学』
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1956年の刊行以来、多くの大学や高専で採用され、高い評価を得てきた教科書の改訂新版。地盤工学への展開を見据えた、土の力学に偏らない幅広い基礎を網羅。 (推薦:矢島寿一) |
『土の強さと地盤の破壊入門』
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土の強さと地盤の破壊という複雑な世界を平易な言葉で伝える。土質工学会による、類書の少ない絶好の入門書。 (推薦:矢島寿一) |
『新編 地盤と構造物 -地質・土質と鉄道土木失敗と成功の軌跡』
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第二次大戦後から現在に至る、ほぼ50年余にわたる鉄道建設、改良、保守、災害等における地質・土質に関連した問題を、著者の経験を主として書き下ろした書。 (推薦:矢島寿一) |
『プロが教える橋の構造と建設がわかる本 -計画、設計から、基礎、橋脚、架設などの工事構造、工法、維持までさまざまな橋を実例で解説!』
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計画、設計から、基礎、橋脚、架設などの工事構造、工法、維持までさまざまな橋を実例で解説。 (推薦:鈴木博之) |
『橋を見に行こう -伝えたい日本の橋』
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全国47都道府県の150橋を一挙紹介。 (推薦:鈴木博之) |
『日本の名橋完全名鑑 -史上初!橋探訪ビジュアルガイド』
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北海道から沖縄まで 、日本国内の名橋を網羅する。豊富なカラー写真と共に、各橋ごとの解説やデータも充実。 (推薦:鈴木博之) |
『構造の世界-なぜ物体は崩れ落ちないでいられるか』
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私達の生活の中の構造―エンジニアとのコミュニケーションは可能か 第1部 難産の末に生まれた材料力学 第2部 引張りの構造 第3部 圧縮と曲げの構造 第4部 構造と設計 |
この本は、建築や土木の分野と深くかかわる構造学について、概念と理論の本質をわかりやすく説いていると思う。数式や表をほとんど使わず、イラストや写真を用いた解説は、構造学の直感的な理解にもつながるだろう。この本を読めば、とっつきにくかった構造の世界が、きっと面白く感じられるにちがいない。 (推薦文:鱒沢曜) |
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『力学と構造フォルム -建築構造入門 』
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力学の基本と構造フォルムに対する造形力が身につく建築構造の入門書。建築構造の魅力と楽しさを教えてくれる 。 (推薦:鱒沢曜) |
『建物が壊れる理由-構造の崩壊 その真相にせまる 』
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なぜ建物が壊れるのか?本書ではこの疑問に答えるべく、建物の崩壊事故の数々を取り上げ、その崩壊のメカニズムを平易に解説している。 (推薦:鱒沢曜) |
『逃げないですむ建物とまちをつくる-大都市を襲う地震等の自然災害とその対策 』
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東京や大阪などの大都市における震災などによる自然災害を想定し、建物やまちから「逃げない対策」を推進するために必要な知見をとりまとめた解説書 。 (推薦:鱒沢曜) |
『是の如く信ず 現代語訳 』
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座右の銘「誠実であれよいものをつくれ」を、三井総本店、帝国劇場、三越本店、日本工業倶楽部など数々の建築物に具現化してきた著者生涯の思考の記録。 (推薦:鱒沢曜) |
『コンパクト建築設計資料集成』
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資料集成本編の膨大な資料を 、学生向けに再編成された書 。 建築製図の補助資料、 また 建築計画の講義の教材として 編集されている。 (推薦:高橋彰子) |
『コンパクト建築設計資料集成「住居」』
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住宅やインテリアを学ぶ上で是非知っておきたい定番住宅から世界の民家事例、最新の住宅事例を収載。 (推薦:高橋彰子) |
※書籍の内容および目次情報は、各書籍とCiNiiBooks、出版社Webサイトを参照・引用しました。
※明星大学図書館内でスターブックスの冊子を提供しています。ご自由にお持ちください。
明星大学図書館「スターブックス」シリーズ part.4 第2版3刷
建築学部建築学科推薦!建築の技術と心を知る55冊
発行日:2020年5月19日
制作:明星大学 図書館事務室
電子書籍ブックフェア第2弾「レポート・論文対策に役立つ本」
自宅で学習に励んでいる学生へさまざまなジャンルの電子書籍を幅広くご紹介します。
また、こちらで紹介している全ての電子書籍は、図書館に紙の本でも所蔵しています。
第一弾 就職に役立つ本はこちら
ブックフェア サムネイルをクリックしてください
論文・レポート対策に役立つ本
閲覧方法
学外からの閲覧は「学認」の認証が必要です。
ログインを求められたら学内のネットワークにアクセスするIDとパスワードを入力してください。
「学認」のログイン情報はこちらからご覧ください。
ブックフェアで取り上げている本以外も多数ございます。
利用方法の詳細は利用ガイドに記載しています。こちらからご覧ください。
注意事項
「書籍を閲覧できません」と表示された場合は、他の人が閲覧しています。
時間を置いてから再度アクセスをしてください。
その他の電子書籍
・トップページの電子ジャーナル・ブック
直接、検索窓に入力して検索ができます。
就職教職コーナーおすすめ資料【学生Fによる合格体験から】
こんにちは。
教育学部理科コース4年のFです。
私はこの秋、教員採用試験に合格しました!
これから教員を目指す皆様に
おすすめの資料や、その使い方等をお伝えしたいと思います。
今回は明星大学図書館所蔵の資料のうち一部をご紹介します。
教職採用試験関連の資料は、
28号館図書館1Fの就職教職コーナーにあります。
【教職教養 関連の資料】
基礎・基本の定着にはこちらの資料をおすすめします。
私はこの教材の内容の9割は分かるように学習をしました。
これでどの自治体でも5割の正解率はとれると思っています。
明星式・教員採用試験対策シリーズ
『教員を目指す君たちに受けさせたい学校とつながる教職教養
論作文・面接・場面指導対策にも役立つトピック125』
出版者:明星大学出版部
著者名:明星大学教職センター
発行年:2018年3月
配架場所:日野図書館 (1F);就職・教職コーナー
請求記号:職41||Mei
次に演習問題集です。
演習問題は、問題を覚えてしまうくらい
繰り返し取り組むといいと思います。
完璧にマスターすれば合格点に乗ると思います。
教員採用試験Twin Books完成シリーズ
『教職教養の演習問題』’21年度版
出版者:時事通信出版局
著者名:時事通信出版局
発行年:2019年9月
配架場所:日野図書館 (1F);就職・教職コーナー
請求記号:職41||Twi
教員採用試験Twin Books完成シリーズ
『教職教養の要点理解』’21年度版
出版者:時事通信出版局
著者名:時事通信出版局
発行年:2019年9月
配架場所:日野図書館 (1F);就職・教職コーナー
請求記号:職41||Twi
次に問題集です。
問題集は何度でも解いてください。答えが分かるだけでなく、
間違いの選択肢は何が間違っているのかを分かることが一番の勉強になります。
オープンセサミシリーズ
問題集 専門教科
『小学校全科 』2020年度版
出版者:ティーエーネットワーク
著者名:東京アカデミー
発行年:2018年10月
配架場所:日野図書館 (1F);就職・教職コーナー
請求記号:職43||Zen
次に自治体の過去問です。
自治体の過去問は、最低5年分を3回は取り組むといいと思います。
この試験は時間との勝負になることもあるため、
時間を計りながら練習することをおすすめします。
『東京都の教職教養過去問』2021年度版
出版者:協同教育研究会
著者名:協同出版
発行年:2019年9月
配架場所:日野図書館 (1F);就職・教職コーナー
請求記号:職41||Kyo
【全科・専門教養 関連の資料】
全科・専門教養については、出題範囲が多岐にわたるため、
苦手な分野から中心に学習を進めていくとよいと思います。
このような演習問題をおすすめします。
教員採用試験Twin Books完成シリーズ
教員採用試験
『小学校全科の演習問題』 ’21年度
出版者:時事通信出版局
著者名:時事通信出版局
発行年:2019年9月
配架場所:日野図書館 (1F);就職・教職コーナー
請求記号:職43||Zen
【論作文 関連の資料】
論作文では、以下のような資料が参考になると思います。
また力を高めるためには、資料の他に先生方からたくさんの指導を
いただくことをお勧めします。
教員採用試験「全国版」過去問シリーズ
『全国まるごと過去問題集 #論作文・面接 : #分野別#項目別』
出版者:協同教育研究会
著者名:協同出版
発行年:2020年5月
配架場所:日野図書館 (1F);就職・教職コーナー
請求記号:職42||Kyo
教員採用試験完全突破!
『成功!論作文』
出版者:小学館
著者名:久保田正己, 澤田秀雄, 加藤伸次
発行年:2020年1月
配架場所:日野図書館 (1F);就職・教職コーナー
請求記号:職42||Kyo
明星大学図書館にはたくさんの資料が揃っています。
28号館図書館1Fの就職教職コーナーには、資料のすぐそばに
パソコン席もあり、とても便利なエリアです。
学生だからこそ使える施設と資源を大いに活用してみてください。
皆様の奮闘にエールを送ります。
※書影の掲載には紀伊国屋書店様のご協力を得ています。
2020年12月おすすめの心理学関連図書
2020年12月おすすめの心理学関連図書をご紹介します。
各資料の黒太字部分をクリックすると、
図書館所蔵情報の詳細をご覧いただけます。
『ゼロからはじめる!心理学見るだけノート』
出版者:宝島社
著者名:斉藤勇
発行年:2017年10月
配架場所:日野図書館 (2F);育星会コーナー
請求記号:140||Z3
『ひと目でわかる心のしくみとはたらき図鑑』
出版者:創元社
著者名:黒木俊秀【日本語版監修】/小野 良平【訳】
発行年:2019年8月
配架場所:日野図書館(1F);一般書架
請求記号:140||H77
『脳は嘘をつく、心は嘘がつけない : 脳と心のミステリー』
出版者:春秋社
著者名:高田明和
発行年:2017年10月
配架場所:日野図書館(B1F);一般書架
請求記号:491.371||Ta28
『ニュートン式超図解 最強に面白い!! 心理学 人間関係編』
出版者:ニュートンプレス
著者名:横田正夫
発行年:2019年9月
配架場所:日野図書館 (1F);一般書架
請求記号:140||Sh69
『「すぐ不安になってしまう」が一瞬で消える方法』
出版者:すばる舎
著者名:大嶋信頼
発行年:2017年6月
配架場所:日野図書館(2F);育星会コーナー
請求記号:146.8||O77
『困ったココロ』
出版者:サンクチュアリ出版
著者名:さくら剛、田中陽子
発行年:2014年3月
配架場所:日野図書館(1F);一般書架
請求記号:140.49||Sa46
※書影の掲載には紀伊国屋書店様のご協力を得ています。
企画展「小泉八雲」 『心』のお話
こんにちは、明星ギャラリー学芸員のHです。
企画展「小泉八雲」をご紹介します。
神戸時代の1896年に出版された『心』は八雲の代表作の一つと言われています。
序文によると、日本人の内面、無名の人びとの
「精神・勇気・決意・感情・愛情」
(小泉八雲『東の国から・心』平井呈一訳、恒文社、1986年第二版、p.355)を
描こうと試みた作品だと書かれています。
冒頭に収録されている「停車場にて」は、
現在の上熊本駅で当時実際に起こった事件をもとに書かれ、
日本人の機微を描いた情緒的な作品と評されています。
この作品は、殺人事件の犯人がその子供に泣きながら詫び、
その様子を見ていた人びとや犯人を連行する警察官までもが涙を浮かべる、
その様子を語り手である「私」が目撃した、という話です。
八雲は実際にこうした場面に遭遇したわけではありませんが、
「私」という外国人の異国での出来事として描くことにより、
日本のことを知らない海外の読者をも惹きつける作品となったのです。
『心』標題には五高教授佐久間信恭の
知人の子供の顔が掲載されています。
八雲はこの男の子の顔を「純粋の日本人の顔」だと
考えていました。
また、日本文化論として、
友人である雨森信成をモデルにした「ある保守主義者」や、
日本人の神道や仏教に基づいた道徳心を論じた
「日本文化の真髄」などが収録されています。
「一艦だも失うおとなく、一線にだも敗(やぶ)るることなく、
日本は、中国の勢力を打ちくじいて、あらたに朝鮮をおこし、
領土をひろげて、ここに東洋の全政局面を一変させた。
政策の上から見て、これは瞠目すべきことと思われるが、
さらに心理的に見ると、なおいっそう瞠目すべきことである。」
(小泉八雲「日本文化の真髄」、同書p.363)
この本が出版される前、1894年から95年にかけて、日清戦争が起こりました。日本は、「眠れる獅子」と称された清国を倒し、西洋列島を震撼させました。八雲は、こうした日本に驚きつつ、一方で脱亜入欧を果たそうとする日本を批判します。
さて、この年は公私ともに、八雲にとって大きな転機を迎えた年でした。
この本が出版される前月には八雲が帰化手続きを終えており、「小泉八雲」を名乗るようになります。その半年後には帝国大学(現在の東京大学)に講師として赴任、東京の新宿区に居を定めます。
慌ただしい世の中ではありますが、八雲の作品を通じて、日本人の「心」を見つめなおしてみるのも面白いかもしれません。
(明星ギャラリー・H)
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、企画展「小泉八雲」については、
休止しております。
再開する際には、図書館オリジナルサイトにてお知らせします。
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時期により、本ブログにて紹介しているページと
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