『人間失格』
こんにちは!勤労奨学生の雅です。
今回紹介する本はある男の半生を描いた作品です。
この作品は、私が高校生の頃
たまたま高校の図書室にあり、
そして、国語の授業の影響で戦中戦後の
作品を読みたいと思っていたことが重なったことが
きっかけとなり手に取った作品です。
この本は、第一の手記で幼少期、
第二の手記で少年期、そして第三の手記で青年期と、
三つの手記から描かれています。
他人の気持ちが分からなくなり、
周りの環境や三人の女性を中心に
次第に欲と薬におぼれていってしまった
大庭葉蔵という一人の男の半生を客観的に眺めた物語です。
「恥の多い生涯を送ってきました。」
この作品の代名詞とも言えるこの一文に
彼のすべてが詰まっている、
そう思わせてくる作品です。
太宰治の一生を描いたとも言われているこの作品は
多くの人には反面教師として映るのではないかと思います。
昔も今も、人は変わらないのだなと感じた一冊です。
『人間失格』
出版社: 集英社
著者: 太宰治
出版年: 1990年11月
配架場所: 日野図書館 (2F);文庫・新書
請求記号: SHB||D
勤労奨学生*雅(理工学部1年)
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