『蜷川幸雄の子連れ狼伝説』お薦め本の紹介
「小高い丘の城跡のくずれかけた東屋で、その子は父を待っていた。この日の朝には帰るはずの父であった。それが三つ目の朝となり、四つ目の夜が来て、五つ目の朝が雨だった・・・」
こんにちは!勤労奨学生の小河原です。
皆さんは普段、時代劇をご覧になるでしょうか。
現在『光る君へ』が放送中のNHK大河ドラマは初回の『花の生涯』から61年経った現在でも大きな存在感を放っていますし、テレビ朝日の『おはよう!時代劇』枠では往年の名作の数々を楽しむことができますね。
私は小さい時から『暴れん坊将軍』や『水戸黄門』といった作品に親しんでおり、将来侍になるんだという夢を持つほどのめり込んでいました。
ということで、今回はあの大演出家による名作時代劇の解説書『蜷川幸雄の子連れ狼伝説』をご紹介したいと思います。
『子連れ狼』は小池一夫の漫画作品が原作で、幼い息子・大五郎を連れて復讐の旅を続ける拝一刀が主人公を務めています。
冒頭の一文は橋幸夫・若草児童合唱団による同名曲の一部です。歌いだしの「しとしとぴっちゃんしとぴっちゃんしとぴっちゃん」というフレーズは聴いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。
そして、蜷川幸雄といえば『王女メディア』『NINAGAWAマクベス』といった作品における斬新な演出で知られる演劇界の第一人者で、2004年には文化功労者にも選出されています。
蜷川の代名詞といえば非常に厳しい演技指導で、彼の薫陶を受けた俳優の多くは名優として業界にその名を残しました。
映画好きにはたまらないこの1冊、手にとって読んでみてはいかがでしょうか。
『蜷川幸雄の子連れ狼伝説』
出版社:小池書院
著者:蜷川幸雄
出版年:1998年
配架場所: 日野図書館 (B1F);一般書架
請求記号:914.6||N76
勤労奨学生 小河原(人文学部日本文化学科2年)
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