哲学の慰め
De consolacione philosophie

哲学の慰め

著者/ボエティウス(Boethius, c.480-c.525) 訳者/ジェフリー・チョーサー(Geoffrey Chaucer, 1340-1400)
発行/印刷者/ウィリアム・カクストン(William Caxton, c.1415-c.1492) Westminster, 1478
寸法/H28cm x W20cm
貴重書登録番号/MR708

イギリス発の印刷を通じて、英語の標準化のきっかけとなった一冊

イギリスに印刷を広めたカクストンの代表的なインキュナブラ(※)の一つが『哲学の慰め』。ロンドンの布地商人として成功を収めたカクストンは、ドイツのケルンを訪れた際に勃興期の印刷業界を目にして衝撃を受け、自らが翻訳をして英語で書いた始めての印刷本『トロイ歴史物語』をドイツで刊行。英語の印刷本は評判を呼び、ウエストミンスターにイギリス初の印刷会社を設立、多くの印刷本を世に出して成功を収めるとともに、英語の標準化に貢献した。

※グーテンベルク以降、1500年までの期間に作られた金属活字による最初期の印刷物。

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