天体の回転について
De revolutionibus orbium coelestium

天体の回転について

著者/ニコラス・コペルニクス(Nicolaus Copernicus, 1473-1543)
発行/Norimbergae(Nuremberg), 1543
寸法/H28cm x W21cm
貴重書登録番号/MR502

天動説の矛盾を地動説で解明。“数学的仮説”で禁書を免れる

物の見方などが百八十度変わってしまうことを「コペルニクス的転回」という。天動説(地球中心説)が当たり前の時代に地動説(太陽中心説)を唱えたコペルニクスにちなんで、哲学者カントが最初に使った言葉である。当時、観測の高精度化により、天動説で観測結果を説明することは困難になっていた。コペルニクスは古代ギリシアの地動説を発展させ、それが天動説の困難を解決することを示し、本書にまとめた。出版責任者が教会からの弾圧を恐れ、本書は数学的な仮説であるとの前書きを入れたといわれている。

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