解体新書 全5冊
著者/ヨハン・アダム・クルムス(Johann Adam Kulmus, 1689-1745) 訳者/杉田玄白(1733-1817)ほか
発行/江戸, 1774
寸法/H27cm x W18cm
貴重書登録番号/MR3195
語学も挿絵も素人の集団が挑戦した日本最初の翻訳書
日本初の西洋文献からの翻訳書である。蘭学医・杉田玄白は日本の遅れた医学を改革しようと、オランダ語訳の解剖書『ターヘル・アナトミア』の日本語訳を行った。前野良沢、平賀源内らの蘭学者も関わったとされる。絵を描いた小田野直武は大変な仕事だったようで「下手だが、断りきれないので描いた」と序文で述べている。現代医学の知見からは間違いもあるが、「門脈」「神経」など現在も使用されている言葉が本書の翻訳で作られている。