神学大全
Summa theologica
著者/トマス・アクィナス(Thomas Aquinas, c.1225-1274)
発行/Lugdunum(Lyon), 1663
寸法/H37cm x W26cm
貴重書登録番号/MR241
悪筆のため自ら書かず弟子が筆記した、中世の神学教科書
10世紀から12世紀にかけて、ヨーロッパには大学ができ、スコラ学が成立した。スコラはスクールの語源で、スコラ学とは大学で論じられるアカデミックな学問のこと。その代表が、キリスト教を学問として研究する「神学」である。『神学大全』はスコラ学の最高峰といわれる大著で、神学の初学者向けの教科書として書かれたもの。アクィナスは悪筆のため自ら筆記せず、弟子たちに休む暇なく語り続け、弟子たちがそれを必死に書きとめたと伝えられている。