官板実測日本地図 全4帖
著者/伊能忠敬(1745-1818) 編纂/江戸幕府
発行/江戸, 1866
寸法/「山陰・山陽・南海・西海」H142cm x W194cm 「幾内・東海・東山・北陸」H227cm x W161cm 「蝦夷諸島」H201cm x W160cm 「北蝦夷」H208cm x W83cm
貴重書登録番号/MR878-881
隠居後50歳から始めた測量、71歳まで続け日本地図を完成
“一身にして二生を得る”人生だった。伊能忠敬は当主としての役目を終えて隠居した後、50歳で江戸に出て測量を学び始め、日本地図を作るために江戸を発ったのは実に55歳の時だった。それから71歳まで、10回にわたって全国の測量を行う。その結果完成した初の実測による日本地図は、ヨーロッパでも高く評価されたという。人生に遅すぎることはないことを体現した伊能は、「願望は寝ても覚めても忘れるな」という言葉を残している。