方法序説(理性を正しく導き、学問において真理を探究するための方法序説)
Discours de la méthode pour bien conduire sa raison, et chercher la vérité dans les sciences

方法序説(理性を正しく導き、学問において真理を探究するための方法序説)

著者/ルネ・デカルト(René Descartes, 1596-1650)
発行/Leyde(Leiden), 1637
寸法/H22cm x W17cm
貴重書登録番号/MR389

自我が主役の近代への扉を開いた、「我思う、ゆえに我あり」

「我思う、ゆえに我あり」―すべてを疑っても、疑っているこの私というものがあるということだけは疑いようがない―というあまりにも有名な哲学的命題がこの本に書かれている。中世までのヨーロッパには神という絶対的な存在があったが、近代に入ると宗教戦争が勃発、絶対が揺らぎ始める。そこでデカルトは、一度すべてを疑って、新たな地盤を打ち立てようとした。神ではなく自己意識(自我)が主役に躍り出る近代の扉を開いた、画期的な書である。

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