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『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』

2022年6月29日   学生スタッフおすすめの本

こんにちは!勤労奨学生のかめいです!
今回は、人間とは何か、機械(アンドロイド)との違いは何なのかを
考えさせられる本を紹介します。

この本は映画『ブレードランナー』の原作となった小説で、
発刊されたおよそ50年前から今まで
「SF小説の金字塔」とまで言われるとても偉大な作品です。
現代のSFアニメやSF映画に大きな影響を与えた本作を
ぜひ読んでみて下さい。

本作は第三次世界大戦後の荒廃した地球が舞台です。
地球は放射能汚染が進み、人類の約半分は地球を捨て
植民惑星に移住しました。


そんな植民惑星向けに、労働力として人間そっくりの
アンドロイドが普及していましたが
中には異常をきたして人間に危害を加える個体がいました。


主人公であり賞金稼ぎである警察官リック・デッガードは、
そんなアンドロイドの処分を生業としていました。
しかし、物語が進みアンドロイドと関わりを持つ中で
リックの心境が変化していき
「人間とは何か」を考えさせられます。


「きみはアンドロイドに魂があると思うか?」 (175頁)

アンドロイドは人間ではないと発言していた
リックの衝撃的な言葉は
私に強い印象を与えました。

AIが普及し、AIを利用することが実用的になってきた現代に、
人間とは何か、命とは何かなどの問題を提起しています。
人間の本質に迫る本でした。

過去の空想が現実になる日も近いかもしれません。
ぜひ興味を持っていただければ幸いです。


『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』
出版社: 早川書房
著者: フィリップ・K・ディック著 、浅倉久志訳  
出版年: 2011 年6月
配架場所: 日野図書館   (2F);育星会コーナー
請求記号: 933.7||D72

勤労奨学生*かめい(デザイン学部4年)

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