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『朝が来る』

2021年7月2日   学生スタッフおすすめの本


こんにちは。
図書館勤労奨学生のまおです。

今回は、2020年に映画化もされた、
辻村深月さんの『朝が来る』という小説を紹介します。


「子どもを、返してほしいんです」


この物語はそんな一本の電話から始まります。

中学生で妊娠・出産をし、それを機に
人生が崩れ落ちていく幼い生みの親。

辛い不妊治療の末に、
特別養子縁組により子どもを迎え入れた育ての両親。

若年妊娠や若さゆえの無知、両親から押し付けられる「普通」。

長いトンネルのような不妊治療、養子縁組など、
それぞれの苦悩がそれぞれの目線でリアルに描かれています。

私は、若くして妊娠をした幼い生みの親の方に
年齢が近いこともあり、
彼女の苦悩や突きつけられる現実に
とても胸を締め付けられました。

親の世代になったときに、また読み返してみたいと思います。


単なるミステリー小説ではなく、
様々な社会問題や家族の在り方について考えさせられる一冊です。

ぜひ読んでみてください。


『朝が来る』
出版社:文藝春秋
著者:辻村深月
出版年:2015年6月
配架場所:日野図書館  自動化書庫
請求記号:913.6||Ts44

メリアン*まお(教育学部3年)

図書館の学生スタッフ(Meisei Student Librarian 略してメリアン)が
定期的におすすめ本の紹介をしています。

(書影の掲載には紀伊國屋書店様のご協力を得ています。)

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